ボトックス
エラボト 韓国製の副作用と限界
エラボト 韓国製の製剤は危ないのか。噛みにくさ・口元の左右差・頬のこけなど副作用が出る時期、受けない方がいい人、帰国後の対応を院長が説明します。写真をLINEで送って相談できます。

この記事の内容
エラボト 韓国製と聞くと産地が気になる方も多いと思いますが、私が大切だと考えているのは、産地そのものよりも正規品であることと用量をきちんと確認することです。ただしエラへの注射には、噛みにくさや笑ったときの口元の左右差など、製剤の産地と関係なく起こりうる副作用があります。
当院のエラボト 韓国製の施術は、1対1のカウンセリング、アイスローラーでの冷却、正規品であることと用量の確認、注射という順に進み、注射そのものは10分ほどです。製剤は正規品を正確に計量し、院内でその場で分注します。効果の出方や続く期間には個人差があり、筋肉の量や普段の癖によって人それぞれ異なります。

韓国製の製剤だから危ない、という不安はどこから来るのか
不安の多くは「韓国で作られていること」より、「中身が本物か、量が正しいか分からない」ことから来ています。確かめるべきなのは産地より、「どの製剤を、何単位、どこに入れたか」です。
ボツリヌストキシン製剤は製品ごとに製法や含まれるタンパク質が異なり、単位の数え方も製品の間でそのまま置き換えられないことが、皮膚科の学術誌(Postępy Dermatologii i Alergologii)の総説でも整理されています。
効果がどのくらい続くのかは、韓国製の製剤の効果と持続期間をまとめた記事で、単位数の考え方はエラへの注射の単位と効果の記事で詳しく書いています。
韓国で注射を受けるなら、次の3つを覚えておいてください。
- 製剤の開封と分注を、自分の目で見る
- 製剤の名前と単位数を、その場でメモか写真に残す
- 左右それぞれ、どの位置に打ったかを確認しておく
この記録は、次に日本で注射を受けるときや、帰国後に何か気になったとき、診察する医師が真っ先に知りたい情報になります。
エラボト 韓国製で起こりうる副作用と、出てくる時期
| 時期 | 起こりうること | 目安と対応 |
|---|---|---|
| 当日〜数日 | 赤み、小さな内出血、軽い腫れや押したときの痛み | 多くは数日で引いていく |
| 1か月以降 | 頬の下のこけ、フェイスラインのたるみが目立つ | 年齢や頬の脂肪量で出やすさが変わる |
| まれ | 飲み込みにくさ、話しにくさ、息苦しさ、まぶたの下がり | すぐにその場所の医療機関を受診 |
咬筋(エラの筋肉)の力が弱まるので、硬い肉やフランスパンを噛むと顎が疲れやすく感じる方がいます。注射の位置や薬の広がり方によっては、笑ったときに口角の上がり方に左右差が出ることもあります。効き方や持続の長さには個人差があり、同じ量を入れても左右で効き方が違うことがあります。
まれですが見逃せないのが、注射した場所から離れた部位の症状です。米国FDAが公開しているボツリヌストキシン製剤の添付文書には、毒素の作用が注射部位から広がり、注射後数時間から数週間のうちに飲み込みにくさや呼吸のしにくさなどが起こりうるという警告が、枠囲みで記載されています。こうした症状が出たら、韓国のクリニックに連絡するより先に、いる場所の医療機関を受診してください。
いま気になっているのが噛む力なのか、口元の左右差なのか、頬のこけなのか、ひとつだけ書き添えて、噛みしめた横顔の写真をLINEで送ってください。
エラの張りが、筋肉によるものとは限らない
エラが張って見える原因は、咬筋の発達、耳下腺(唾液腺)の膨らみ、下顎の骨の形、皮下脂肪の4つが主なものです。注射で小さくできるのは筋肉の分だけで、骨の角や脂肪は注射では変わりません。
一般的な見分け方は、奥歯を噛みしめた状態でエラに指を当てることです。噛んだ瞬間に指を押し返すように硬く盛り上がる部分があれば、咬筋の可能性が高くなります。
耳の前から下にかけて柔らかく膨らんでいて、噛んでも形があまり変わらない場合は耳下腺が関わっていることがあり、ミューズクリニック明洞には唾液腺の肥大に対する注射が別のメニューとしてあります。口を開け閉めしても動かない角ばりは骨格によるもので、注射で変えられる部分ではありません。
骨や脂肪が主な原因なのに注射を重ねると、変化が分からないまま回数だけが増えていきます。エラへの注射で後悔につながりやすいのは、副作用よりもこちらのほうかもしれません。

40代以降は「小さくなった後の顔」まで考える
年齢とともに頬の脂肪や皮膚の弾力が減ってくると、エラの筋肉を小さくしたぶん、頬の下がこけて見えたり、フェイスラインのたるみが目立ったりすることがあります。20代なら輪郭がすっきり見える変化でも、40代以降では疲れた印象につながる場合があります。
悩みの中心が「張り」より「下がってきた輪郭」なら、注射より、たるみを引き締める施術のほうが話の中心になるかもしれません。当院にはウルセラ(Ulthera)、シュリンクユニバース(SHURINK UNIVERSE)、デンシティ(DENSITY)などのリフティング機器があり、筋肉の厚みを減らす注射とは目的が異なります。注射の量を控えめにして、張りだけを和らげるという考え方もあります。ほかの選択肢は施術一覧から確認できます。
エラを小さくすることと、若々しく見えることは、いつも同じ方向を向くとは限りません。鏡を見て気になっているのが角ばりなのか、頬の下の影なのかで、勧める方法は変わります。「エラを細くしたい」という言葉の奥にある希望を、注射の前に確かめておきたいと考えています。
受けない方がいい人、時期をずらした方がいい人は?
次に当てはまる方は、エラへの注射を見送るか、時期をずらすことを考えてください。
- 妊娠中・授乳中の方、近く妊娠を予定している方
- 重症筋無力症など、筋肉や神経の病気がある方、その治療中の方
- 注射する部分の皮膚に炎症や感染がある方
- 血液をサラサラにする薬を飲んでいる方(内出血が出やすくなるため、事前に申告を)
- 前回のエラへの注射から間もない方
- 帰国後1か月以内に、結婚式や撮影など顔が写る大事な予定がある方
前回からの間隔には理由があります。短い間隔で注射を重ねると、体が製剤に対する抗体をつくり、効きにくくなる可能性が前出の総説でも指摘されています。当院の頬への注射の説明でも、施術の間隔は3〜4か月あけることを勧めています。効果が切れてきたと感じても、間隔を縮めて足していくのは避けたほうが無難です。
渡航の日程が決まっているなら、予定している日付と、前回エラに注射した時期(初めてならその旨)をLINEで送ってください。クリニックは明洞駅5番出口から徒歩1分です。
帰国後に左右差や噛みにくさが出たら、どうすればいい?
噛みにくさや軽い左右差の多くは、効果が薄れるにつれて落ち着いていきます。慌てずに、同じ場所・同じ角度で、正面と噛みしめた横顔の写真を週に1回撮っておくと、変化を追いやすくなります。
飲み込みにくさ、話しにくさ、息苦しさ、まぶたの下がりは別です。様子を見る段階の症状ではないので、日本の医療機関をすぐに受診してください。そのとき役に立つのが、韓国で残しておいた製剤名と単位数、注射した日付の記録です。米国CDCも海外で医療を受ける人に向けたページで、治療の記録を持ち帰ることと、帰国後のフォローを出発前に考えておくことを勧めています。
左右差を整えたいという相談は、効果が落ち着いてから考えるのが一般的です。効いている途中で量を足すと、狙った以上に効いてしまうことがあるためです。施術の流れはエラへの注射の施術ページに、代表院長イム・サランの経歴は医師紹介にまとめています。
正面の写真、噛みしめた横顔の写真、渡航を考えている月の3つをLINEで送ってください。
よくある質問
相談前に読むQ&A
韓国製の製剤と、日本のクリニックで使われる製剤は何が違うのですか?
韓国で受けた場合も、製剤名と単位数をメモか写真で残しておくと、次に日本で注射を受けるときの判断材料になります。
エラへの注射を何度も受けると、効かなくなることはありますか?
短い間隔で注射を重ねると、体が製剤に対する抗体をつくり、効きにくくなる可能性が指摘されています。効果が切れてきたと感じても間隔を縮めないことが、続けていくうえでの基本です。ミューズクリニック明洞の頬への注射の説明では、3〜4か月あけることを勧めています。
注射した当日に観光や食事をしても大丈夫ですか?
注射そのものは10分ほどで終わるため、旅行の日程の中に組み込むことはできます。当日は注射した部分を強く揉んだり、フェイシャルマッサージを受けたりするのは避けてください。内出血が出た場合はメイクで隠せる程度のことが多いものの、顔が写る予定の直前は避けたほうが無難です。
左右差が出たら、もう一度打てば直りますか?
追加の注射で整えられる場合もありますが、効果が落ち着く前に量を足すと、狙った以上に効いてしまうことがあります。まずは週に1回、同じ角度で写真を撮って変化を追ってください。軽い左右差の多くは効果が薄れるにつれて落ち着きます。飲み込みにくさや息苦しさがある場合は、すぐに近くの医療機関を受診してください。
韓国製のヒアルロン酸も、同じ考え方で選べばいいですか?
ヒアルロン酸は筋肉に作用する薬ではなく、組織にボリュームを足す充填剤なので、起こりうる副作用の種類が違います。米国FDAも、充填剤では血管に入ることによるまれな合併症に触れています。確かめたいのは、エラへの注射と同じく正規品かどうかと、製品名と量の記録です。
※ 効果や持続期間には個人差があります。 すべての施術に副作用の可能性があり、同意前にご説明します。料金はVAT10%別途、イベント価格は変更されることがあります。本記事はクリニックからの一般情報であり診断ではありません。適応はカウンセリングで判断します。
執筆者

イム・サラン
代表院長 · ミューズクリニック明洞
- 学歴・研修
- 仁済大学校 医科大学 卒業 · 白中央医療院 研修医 · 成均館大学校 大学院 修士課程 修了 · Indiana University Kelley School of Business 卒業
- 認定・アドバイザリー
- Cynosure 公認レーザーセンター · Juvéderm アドバイザリードクター · QT Fill アドバイザリードクター · Olidia アドバイザリードクター · Galderma Sculptra アドバイザリードクター · Merz アドバイザリードクター · Jeisys アドバイザリードクター · NOVA Thread アドバイザリードクター
- 所属学会(正会員)
- 大韓美容成形レーザー医学会 正会員 · 大韓美容外科学会 正会員 · 大韓肥満研究医学会 正会員 · 大韓肥満美容学会 正会員 · 大韓抗老化学会 正会員
