フィラー・ボリューム
韓国 フィラーの素材と向く人
韓国 フィラーの素材3種類の違いと向いている悩み、鼻・涙袋・唇の注意点、帰国後2週間のモールディング期間まで代表院長が解説。部位の写真と日程をLINEで送れます。

この記事の内容
韓国 フィラーとは、ヒアルロン酸などのジェル状の素材を皮膚の下に注入し、へこみやボリューム不足を補う注射施術です。日本から受けに行く方が気にされるのは、帰国後に形が気になっても同じ医師にすぐ診てもらえない点でしょう。
向いているのは「顔の一部だけボリュームが足りない」「のっぺりした輪郭に立体感がほしい」「口角が下がって見える」といった、足すと形が変わる悩みです。ヒアルロン酸を分解・吸収する速度は人によって異なるため、持続期間や仕上がりには個人差があります。肌全体のハリ低下には、リフティングなど別の施術が合うこともあります。
1対1のカウンセリングで、合う素材と施術日を一緒に考えます。

韓国 フィラーのメニューに並ぶ3種類の素材
よくある思い込みが「フィラーはどれもヒアルロン酸」というものです。実際には、分類はクリニックや国によって異なりますが、「フィラー」として扱われる製品には、ヒアルロン酸、ポリ-L-乳酸(PLLA)、カルシウムハイドロキシアパタイト(CaHA)といった系統があり、PLLAやCaHAは別の区分で説明されることもあります。いずれも肌の中で起きることがそれぞれ違います。
米国形成外科学会(ASPS)も、皮膚充填剤をこうした素材ごとに分けて説明しています。当院のメニューに当てはめると、次のようになります。
| 素材 | 肌の中で起きること | 当院のメニュー例 |
|---|---|---|
| ヒアルロン酸 | 注入したジェルがそのままボリュームになり、時間とともに体に吸収される | 顔フィラー、ジュビダーム、鼻・唇・目の下 |
| PLLA | 自己コラーゲンの生成を促し、ボリュームは時間をかけて出てくる | スカルトラ、オリディア ボリューム |
| CaHA | その場のボリュームに加え、線維芽細胞を刺激してコラーゲン生成を促す | レディアス |
ジュビダームは韓国の食品医薬品安全処と米国FDAの承認を受けたヒアルロン酸フィラーで、レディアスも米国FDAの承認を受けた製品です。素材の名前を知っておくと、カウンセリングで「この部位にはどれを使うのか」と具体的に聞けるようになります。フィラーの基本的な部位や持続についてはフィラーの基礎をまとめた記事も参考にしてください。
入れたらその場で完成するのはどの素材?
注入直後に形が見えるのはヒアルロン酸です。ジェル自体が体積を持つため、注入が終わった時点で輪郭の変化が分かります。顔フィラーの施術時間は1cc基準で10分ほどです。
PLLAは事情が違います。スカルトラは自己コラーゲンを増やしてボリュームを作る仕組みのため、推奨サイクルは4〜6週間隔で3回程度とされ、回数はコラーゲンの再生度によって変わることがあります。つまり1回の渡韓で仕上げる素材というより、数回の来院を前提に計画する素材です。
旅行の日程が数日しか取れない方にとって、この違いは大きいところです。「1回で形を作りたい」ならヒアルロン酸系、「時間をかけて自然にハリを足したい」ならPLLA系という分け方が、最初の目安になります。
写真を見て最初に考えるのは、へこみの原因がボリュームの不足なのか、皮膚が下がったことによる影なのかという点です。前者なら足す施術が合いやすく、後者に足しすぎると顔が重く見えることがあります。もうひとつ、帰国までに何日残るかも素材選びに入れて考えたいと私は思っています。
帰国後に形が気になったらどうなる?モールディングの2週間
目安は施術後2週間です。フィラー施術後、一時的に凝っている部位をマッサージでデザインし直す過程をモールディングといい、フィラーが肌に落ち着くと難しくなるため、普通は2週間以内に受けることが勧められています。
日本からの短期滞在では、この2週間の大半が帰国後に重なります。気になる点が出たときに選べる道は、おおむね次の3つです。
- 2週間以内に再びソウルへ来られる日程を、先に考えておく
- 帰国後に日本の医療機関を受診する場合に備え、施術部位と使った製品名を控えておく
米国疾病予防管理センター(CDC)も、海外で医療を受ける人に向けて、受けた処置の記録を持ち帰り、帰国後のフォローを事前に計画しておくよう勧めています。製品名と注入部位をメモしておくだけでも、日本の医師に状況を伝えやすくなります。
日程が決まっていなくても、候補の日付と気になる部位の写真をLINEで送ってください。
鼻・涙袋・唇・耳では何が違う?
部位ごとに、使える製品と気をつけたい点が変わります。当院では鼻フィラーと、目の下・額・ほうれい線のフィラーをそれぞれ別のメニューとして設けています。
鼻フィラー
鼻筋に立体感を出す施術で、鼻フィラーとして独立したメニューです。鼻や目の周りは血管が多い部位として知られており、どの深さに、どれだけ入れるかの判断が仕上がりと安全面の両方に関わります。
涙袋・目の下
目の下は皮膚が薄く、入れた量が表に出やすい部位です。目の下・額・ほうれい線のフィラーのメニューで扱い、くぼみの影なのか、ふくらみの下の影なのかを見て量を考えます。
唇・口角
唇フィラーのあと、食事は施術2〜3時間後から可能です。唇は腫れが出やすい部位でもあるため、写真撮影や会食の予定は翌日以降にずらしておくと気が楽です。口角を上げるボツリヌストキシン注射と組み合わせたメニューは口角・唇フィラーのページにあります。
耳
「立ち耳フィラー」と検索される方もいます。当院のジュビダームには耳たぶとエルフ耳のメニューがあり、耳の形も注入の対象になります。
肩は?
「肩フィラー」と検索される悩みの多くは、僧帽筋の盛り上がりで肩が四角く見えることです。当院のメニューで肩に関わるのは、僧帽筋へのボディ用ボツリヌストキシン注射で、フィラーとは仕組みの違う施術です。

フィラーの副作用・リスクと、先に申告したいこと
多くの人に出るのは、注入部位の内出血、赤み、腫れ、痛み、圧痛、かゆみで、米国食品医薬品局(FDA)はこれらを一般的な副作用として挙げています。多くは数日から2週間ほどで落ち着くとされますが、旅行中の写真や予定には影響しえます。
まれでも重いものとして、FDAはフィラーが誤って血管内に入った場合の皮膚の壊死、視力の異常や失明、脳卒中を挙げています。頻度は低いものの、起きたときの影響が大きいため、注入中や直後に強い痛みや皮膚の色の変化があれば、すぐに伝えてください。
フィラーが残る期間には個人差があり、ヒアルロン酸を分解・吸収する速度や製品の種類によっても異なります。米国皮膚科学会(AAD)も、効果の続く期間は素材や部位で幅があると説明しています。
次に当てはまる方は、カウンセリングの最初に申告してください。
- 注入したい部位に炎症、ニキビ、ヘルペスなどが出ている
- 過去にフィラーや麻酔薬でアレルギー反応が出たことがある
- 以前に入れたフィラーが残っている、または製品名が分からない
- 妊娠中・授乳中、または近く予定している
写真で見えるのは形の一部で、施術を受けられるかどうかの最終判断は、対面の診察で皮膚と既往歴を確認してからになります。
「前にどこかで入れたけれど、何を入れたか覚えていない」という方は少なくありません。素材によって重ね方の考え方が変わるので、日本で受けた施術の記録があれば持ってきてください。
部位の写真に加えて、以前フィラーを受けた方はその時期と分かる範囲の製品名もLINEで送ってください。
明洞での受け方:当日の流れと滞在の組み方
当日は、1:1の個人相談、麻酔クリームの塗布(製品によっては冷却麻酔)、デザイン、注射の順に進みます。
クリニックは明洞駅5番出口から徒歩1分、1階にトゥーサムプレイスとハナ銀行が入る高麗大然閣タワーの3階です。診療時間は月〜金が10:00〜20:00、土・日が09:00〜15:00なので、週末を使った短い滞在でも初日に組み込めます。ミューズクリニックは韓国内に11の院があり、このサイトは明洞院のものです。
施術を担当する私は、大韓美容成形レーザー医学会の正会員で、Juvéderm、Galderma Sculptra、Olidiaのアドバイザリードクターを務めています。経歴は院長紹介ページにまとめています。フィラー以外の施術は施術一覧から、日本語の案内はミューズクリニック明洞のトップページから、予約から来院までの手順は明洞院の場所と予約の流れで確認できます。
滞在の何日目に施術を入れるかで、出国前に状態を見せられるかが決まります。ソウルに着く日と帰る日、気になる部位の写真をLINEで送ってください。
よくある質問
相談前に読むQ&A
フィラーとヒアルロン酸注射は同じものですか?
ヒアルロン酸はフィラーの素材のひとつです。フィラーにはヒアルロン酸のほかにも素材があり、その場でボリュームが出るものと、時間をかけて出るものがあります。
唇フィラーのダウンタイムはどのくらいですか?
食事は施術2〜3時間後から可能です。腫れや内出血の出方には個人差があるため、写真撮影や会食などの予定は、日程に余裕を持たせておくと安心です。
施術中の痛みはどの程度ですか?
注射の前に麻酔クリームを塗り、フィラー自体にも麻酔物質が含まれているため、強い痛みはあまりありません。針を刺す感覚や圧迫感はあるため、つらいときは遠慮なくお伝えください。
土日だけの滞在でもフィラーを受けられますか?
明洞院は土・日も09:00〜15:00に診療しています。滞在の日程は、カウンセリングの際にお伝えください。
※ 効果や持続期間には個人差があります。 すべての施術に副作用の可能性があり、同意前にご説明します。料金はVAT10%別途、イベント価格は変更されることがあります。本記事はクリニックからの一般情報であり診断ではありません。適応はカウンセリングで判断します。
執筆者

イム・サラン
代表院長 · ミューズクリニック明洞
- 学歴・研修
- 仁済大学校 医科大学 卒業 · 白中央医療院 研修医 · 成均館大学校 大学院 修士課程 修了 · Indiana University Kelley School of Business 卒業
- 認定・アドバイザリー
- Cynosure 公認レーザーセンター · Juvéderm アドバイザリードクター · QT Fill アドバイザリードクター · Olidia アドバイザリードクター · Galderma Sculptra アドバイザリードクター · Merz アドバイザリードクター · Jeisys アドバイザリードクター · NOVA Thread アドバイザリードクター
- 所属学会(正会員)
- 大韓美容成形レーザー医学会 正会員 · 大韓美容外科学会 正会員 · 大韓肥満研究医学会 正会員 · 大韓肥満美容学会 正会員 · 大韓抗老化学会 正会員

